魔法少女まどか☆マギカwikiでこの記事を見つけた。
「ワルプルギスの夜の正体に関する考察」 リンク
これが面白かったので改めてまどマギを観直して
ブログ記事にする。
「ワルプルギスの夜」とはwikiによると
4月30日か5月1日に中欧や北欧で行われる行事。
元は古代ケルトの春の祭りの前夜祭。
キリスト教到来以前の異教の春の風習にちなむ。
北欧神話や主神オーディンの死とも関係あり。
語源は710年にウェセックスに産まれた聖ワルプルガ。
まどマギの魔女としてのワルプルギスの夜は
まどマギ公式HPによると
舞台装置の魔女(通称・ワルプルギスの夜 / 本名不明)
その性質は無力。回り続ける愚者の象徴。
歴史の中で語り継がれる謎の魔女。通称・ワルプルギスの夜。
この世の全てを戯曲へ変えてしまうまで無軌道に
世界中を回り続ける。
普段逆さ位置にある人形が上部へ来た時、暴風の如き速度で
飛行し瞬く間に地表の文明をひっくり返してしまう。
「人生は舞台。全ての人は役者」か。シェークスピアだ。
このワルプルギス夜の説明があまりにも
ほむらと共通点が多いと先程の記事は指摘する。以下列挙。
「性質は無力」
契約前のほむらは無力だった。
10話では勉強もできず、運動もできず落ち込む様子が描写される。
「私・・・何もできない・・・
人に迷惑ばっかりかけて・・・恥かいて・・・」
と下を向いて歩いていると魔女の結界に踏み込んでしまった。
「回り続ける愚者」「無軌道に世界中を回り続ける」
これはまどかを救うという大義のために
失敗と時間遡行を繰り返すほむらに相応しい。
「逆さ位置にある人形が上部へ来た時」云々
つまり「上下が入れ替わる時に能力発動」
ほむらも時間遡行をする時は盾の時計が回転する。
ワルプルギスの夜の「強さ」
10話後半で、まどかはQBと契約した。
まどかはワルプルギスの夜を一撃で倒したが、その結果
ワルプルギスの夜をも凌ぐ「最悪の魔女」となった。
QBとほむらの対話から判断して
強い魔法少女ほど強い魔女になるようだ。
するとワルプルギスの夜の元の魔法少女は
「まどか程ではないが、かなり強い」と推測される。
この基準にはマミや杏子も該当しそうではある。
しかし、少なくともほむらと矛盾はしない。
「歯車」
ワルプルギスの夜は歯車状の胴体(?)だ。
一方ほむらハウスは天井に巨大な歯車が複数据え付けられている。
時間を操作するほむらには時計を連想させる「歯車」は相応しい。
「火」
ほむらハウスのワルプルギスの夜関連の資料(?)の中に
Feuer(火)と書いてあるものがある。
11話の冒頭より。
また「ほむら」は漢字変換すれば「焔」「炎」wikiにも出てくるがワルプルギスの夜には火を焚く事が多い。
つまり、ワルプルギス=Feuer=炎=ほむら。
「髪型」
ワルプルギスの夜は髪の毛(?)が2つにわかれている。
一方、ほむらも最初はツインテール。
よって、ワルプルギスの夜と、ほむらは共通点が多い。
どこかの並行世界のほむらが絶望して
ワルプルギスの夜になった可能性がある。
そして、こう考えるならばいくつか納得ができる点がある。
例えば、ワルプルギスの夜も「魔女」であるのなら
魔女になる以前は魔法少女だったはずだ。
その魔法少女、或いは契約前の一般人時代の少女を
なぜ探さないのか?という疑問。
問題の少女を説得するなり、殺すなりするのは
ワルプルギスの夜と戦うよりも容易いのではないか?
という疑問。
しかし元の魔法少女に関しては一切話題に出てこない。
なぜ愚直に正面突破、ワルプル撃破しか考えないのか?
「契約を食い止める」事にはあれだけ執着していたではないか?
なぜワルプルの契約阻止という話が出ない?
これは元の魔法少女を見つけられなかったと思われる。
「ワルプル=ほむら説」ならこの問題にも納得ができる。
どこを探しても元の魔法少女が見つからないのは
テメー自身がビンゴだというオチ。
オデコにメガネを載せたまま「おーい、ワシのメガネどこだ?」
と言ってる爺さん状態。
同時にこれはQBの契約の罠にもつながる。
彼女たちを裏切ったのはぼくたちではなく
むしろ自分自身の祈りだよ。
どんな希望もそれが条理にそぐわないものである限り
必ず何らかの歪みを生み出す事になる。
やがてそこから最悪が生じるのは当然の摂理だ。
(11話6分過ぎ)
QB曰く「祈りから始まり、呪いで終わる」
魔法少女になりたいと願った、その願い、その祈りこそが
原因で絶望に至る。それこそが魔女化の原因。
たとえば、美樹さやか。
ならば、ほむらの場合は、まどかを救おうという
自身の願い、祈り、努力こそが原因で絶望し魔女になるはずだ。
具体的には「ほむら自身がワルプルギスの夜であり、
まどかの破滅の最大の要因である」という事だ。
まして時間遡行などという「条理にそぐわないもの」は
「必ず歪みを生み、最悪を生じるのは当然の摂理」だろう。
この視点でTV版を見直すと納得できる描写がある。
11話冒頭。まどかの破格の素質は、
ほむらの時間遡行の副作用だとQBが主張する。
ほむらが時間遡行を繰り返すほど
まどかは因果の雁字搦めになるとの事。
ところが同じ11話の19分過ぎには次の描写が出てくる。
ご丁寧に糸の本数や縛られている箇所まで同じだ。
時間遡行の副作用はまどかのポテンシャルを上げるだけなのか?
並行世界の因果云々というのなら、
ほむらだって因果で雁字搦めなのではないか?
因果のせいで強くなるのなら
ほむらだって時間遡行の度に強くなるはずだ。
そしてこれこそが、ほむらがワルプルに負け続ける理由。
ほむら=ワルプルなのだから
ほむらが強くなれば、その分ワルプルも強くなる。
QBもワルプルの正体がほむらだと知っている可能性はある。
QBは、ほむらの戦いの事を「この無意味な連鎖」
と言っている。(11話の19分頃)
なぜ無意味だと分かるのか?
こいつ正解を知っているのではないか?
いや、QBは契約前からまどかには魔法少女として
格別の才能があると言っていた。
素質の有無は見ただけで分かるものらしい。
ならば、QBはほむらだって格別の才能を持つ事を
見て取っていたはずだ。
そして、時間遡行の副作用の話を言い出したのはQB。
やはりQBはワルプルの正体を知っていたのではないか?
ちなみに第3話中盤で公園でマミとほむらが話している。
その中に、
「ふーん。そう。あなたも気付いてたのね。あの子の素質に」
という台詞が出てくる。
だからQBに限らず人間でも分かる人は分かるらしい。
という事で今回はあまり陰謀論と関係の無いブログ記事。
しかし実は北欧神話とか主神オーディンの死とか
くっさいキーワードは登場している。
たとえば、キリストは十字架刑(=木製)で死んだ。
オーディンはユグドラシルという木で首を吊った。
キリストは十字架上でロンギヌスの槍で突かれた。
オーディンは首を吊った時にグングニルの槍で突かれた。
キリストの十字架刑の時他に二人一緒に処刑されたので
十字架は合計三本。
ユグドラシルの樹木の根は三本に分かれている。
キリスト(ヤハウェ)正体はバアルであり嵐の神と推測される。
オーディンは嵐の神と言われる。
そういえばワルプルギスの夜が登場する時も嵐の神にふさわしく
気象庁(?)が警報を出して人々が体育館(?)に避難していた。
キリストはバプテスマのヨハネからヨルダン川で洗礼を受けた。
この時天から神の霊を受けた。これがキリストの活動の始まり。
オーディンはミーミルの泉の水を飲んで智慧を身につけた。
キリストは十字架で処刑された三日後に生き返った。
オーディンは首吊りをして九(3x3)日後に縄が切れて助かった。
ワルプルギスが迎春の祭りである事から考えて
これは助かったというよりも一旦死んで、
後に甦ったと解釈できる。
オーディンの乗り物は名馬スレイプニル
キリストは乗り物は特に無いがエルサレム入城の時は
わざわざ弟子に窃盗させてまでロバに乗った。
戦争と死を司るオーディンの服は青。
また、ワルプルギスの夜も服は青。
また、タロットのhanged manの元は
オーディンの首吊りだと言われる。
確かにタロットのhanged manは青い服を着ている。
尚、タロットはデッキによって色もデザインもかなり違う。
例えば私の持っているマルセイユタロットでは
le pendu (hanged man) の服は赤と黄で袖が青。足も逆。
しかし私がgoogleで画像検索した範囲内では
青い服を着ているものが結構多かった。やはりオーディンか。
尚、le pendu = hanged man は首吊りの割には
逆様なので足吊りにしか見えない。
そして逆様と言えばワルプルギスの夜。
一方、キリストの服が青という描写は少なくとも聖書には無い。
聖書で青が出てくるのはせいぜいこれぐらい。黙示録6章8節。
そこで見ていると、見よ、青白い馬が出てきた。
そして、それに乗っている者の名は「死」と言い、
それに黄泉(=死)が従っていた。
彼らには、地の四分の一を支配する権威、
および、つるぎ(≒戦争)と、飢饉と、死と、
地の獣らとによって人を殺す権威とが、与えられた。
青と青白・・・ちょっと違う。
キリスト教の原型のひとつはミトラ教。
これはローマ帝国で流行したが元はインドイラン系。
キリスト教化される前のゲルマン人の宗教は・・・ドルイド?
ドルイド、ケルト、オガム文字、スカンジナビア、
ルーン文字、 オーディン。
北欧神話とキリスト教の関係。キリスト教の成立過程と教義の変遷。
このへんをほじくり返したらまだまだ色々出てくる気がするのだが。
最後はお約束のひと言をオナシャス。
「黒幕はキリスト教徒!」
みかん、いや、未完。