2015年10月16日金曜日

魁!日ユ同祖論フルボッコシリーズ その2

魁!! 日ユ同祖論フルボッコシリーズ その2
第四エズラガーとかシオン祭りガーとかいう与太話

前回の続き。
(広い意味での)キリスト教徒が日ユ同祖論を推進している。
しかし不思議な事に聖書に日ユ同祖論は出て来ない。
ではキリスト教徒が組織的な猛プッシュをするのはなぜか?
そこで日ユ同祖論信者に会った時はこういう質問をするといい。

「聖書の何書の何章何節に何と書いてあるから
日ユ同祖論が正しいという事になるのですか?」

絶対に信者どもは答えられない。久保有政だって答えられない。
無いものは答えようがない。
万が一答えが出るとしたら「第四エズラ書」
一般に日ユ同祖論のブログその他では
「10部族は東に行った」と第四エズラ書に書いてあるから
これが日本を指す・・・という主張が行われる。

しかしこれも詳しく調べるとズタボロにヒドイ。
まず、第四エズラ書は聖書ではない。単なる外典。
キリスト教自らが「けしからん」認定した本だ。
今更そんなもの引っ張りだしてどうする?
異端審問で火炙りにされても知らないぞ?

しかも更にヒドイ事に日ユ同祖論信者が
「第四エズラにこう書いてある」と言う内容がウソ。
例えばヤツらのキメゼリフの「10部族は東に行った」
そんな記載は第四エズラには無い。
では第四エズラには具体的に何と書いてあるのか?
日本語訳がとっくの昔に出ているのですぐに確認できる。

旧約聖書外典(下) 関根正雄編 講談社  1999年刊
この中に新見宏訳の第四エズラも含まれる。

まずは同書p303の解説文より。
「そもそも第四エズラとは何か?」を要約。

第四エズラとはウルガタにおける名称。
一部の英語訳では第2エスドラス書と呼ばれている。
しかし第2エスドラスとはセプチュアギンタでは
エズラ・ネヘミヤ記を指す。
また、本来の第四エズラ書は15章で構成されるが
一部のラテン語本の中にはこれを3部に分けてあるものがある。
しかも元の「第四エズラ書」の3章〜14章部分を
やはり「第四エズラ書」と呼ぶ。ややこしい。

第四エズラの問題部分(十部族が出てくる所)は
旧約聖書外典(下)のp196以降に訳文がある。

さてお前の見た別の一群の穏やかな人々の事だが
これはホセア王の時代に捕囚となってひいてゆかれた
十の部族なのだ。
アッシリアの王シャルマネサルが彼らを捕虜とし
河を超えて異国に連れ去ったのだ。
しかし彼らは自分たちで別な企てを持ち、多くの国民を離れて、
人間がかつて住んだ事のない遠い所に行って
先に自国に居た時には守らなかった律法を
そこでは守ろうと考えた。
彼らはユーフラテス河の細い道を通ってそこに行った。
その時至高者が奇蹟を行って、
彼らが河を渡ってしまうまで流れを止めたからだ。
その地域を通って彼らは長い道のりを
旅しなければならなかった。その旅は1年半もかかった。
その土地の名はアルザレト(もうひとつの国)という。
彼らはここに終末の時まで住んだが、今や再び出てくる時が来た。
至高者はもう一度河の流れを止めて
彼らが渡れるようにするであろう。

「10部族は東に行った」
「極東と呼ばれる日本こそがその到着地点」などと妄想まみれ、
捏造まみれの日ユ同祖論信者の主張とはかなり違う。

単にユーフラテス河を超えただけだ。

確かにエルサレムから見ればユーフラテス河は東だ。
だからと言ってそのまま一直線に東に進んだという保証は無い。
いや、万が一、そのまま一直線に東に進んだら
到着するのはパプアニューギニアだ。

日本はエルサレムから見て北東。
信者どもが「東へ行った」と連呼すればするほど
「ほうそうかい。じゃあ、やっぱり日本には来てないね」という事。
文句のある奴は「正距方位図法」でぐぐれ。

しかも古代のイスラエルは場所自体、全然違う所にあった。
現在のクソラエルやエルサレムは場所が違う。大ハズレ。
1948年に建国した、あのクソラエルはただの詐欺。
「聖書ガー」も「神の契約ガー」も
「元々ここには我々の先祖の国ガー」も全部詐欺。

古代イスラエルがあった場所は現在のイエメンあたり。
イエメンからユーフラテス河=イラクはどう見ても東ではない。
更に、そのイエメンに存在した国
(あえてイスラエルとは言わない)は
バアル教の国だった可能性が高い。
聖書の教えを守った民、神と契約をした選民、
そんなものは存在しなかった。
宗教も文化も全然違う国が、全然違う場所(=イエメン)に
ありましたというそれだけの事。
在日朝鮮人の背乗りみたいなもの。
キミタチの考えるユダヤ・イスラエルは
お伽話の中にしか存在しない。
このへんの事情もまた追々書いていく。

勿論「1年半」という期間も日本まで来るには不十分。
どこぞのバカどもはエジプトから
(自称)イスラエルまで移動するのに40年もかけたではないか。
古代イスラエルがイエメンでもパレスチナでも構わない。
どっちにせよ、日本まで来るのは出エジプトの倍以上。
では単純計算で80年以上?それを1年半で済ませる?アホか。
あの赤い彗星と恐れられたシャアですら3倍の速度だ。
50倍オーバーとかキチガイだ。
マルコ=ポーロの東方見聞録だって24年かけている。
フビライ=ハンに通行許可証をもらって優遇してもらって24年だ。
若しくは日テレでやってた猿岩石のヒッチハイク企画。
ヒッチハイクで香港からロンドンまで行った。
あれにかかった期間は半年。自動車使って半年だ。
もちろん、アレは八百長番組で、
本当は一部飛行機に乗っているという噂もある。
そこまで考えるなら牛や馬に荷物持たせても
1年半で日本までは無理だ。

そもそも今回はシルクロードの隊商の話ではない。
民族大移動なんだからまず人数が違う。
仮にも国家が滅びた訳だ。国民が大挙して脱出した訳だ。
恥ずかしくも「日本人はユダヤ人の末裔」云々主張しているのだ。
具体的に何人で移動した(という設定)か知らないが
1万人はいたはずだ。
(出エジプトの時は人口が成人男子のみで60万人と
書いてある 民数記1章、出エジプト38章参照)

まさか1人や2人で来日したはずがなかろう。
いくら昔の世界は人口が少なかったとはいえ、
日本全体でなら1万人ぐらいいたのではないか
1万対1では勝負にならない。
せいぜいそのガイジンの子供がハーフ。
その孫がクオーター。
ましてウン千年たった今じゃもう日本人そのもの。
それとも紀元前の日本列島は
総人口が2、3人だったのか?どこのエデンの園だよ?
日本人そのものの祖先がユダヤだと主張するのなら
中東から日本まで少なくとも1万人規模で移動したはず。

そんな万単位の食料なんかどう調達するのか?
どこかの街で何か買うにしても言葉が通じないだろう。
万単位なら誰か語学に堪能なものがいたかもしれない。
しかし今の日本みたいに潤沢に商品があるとも限らない。
シルクロードの隊商なら水でも食料でもラクダでも
「毎度あり」と笑顔で売ってくれるかもしれない。
しかし万単位のヨソモノがいきなり麦なり水なり
10トンなり100トンなり売れと言ったらどうなるか。
「俺達にも生活がある。そんなに売ったら
俺達の明日のメシが無くなる」と断られるかもしれない。
カネだって一体何を使うのか?
今のように空港や銀行で一定のレートで両替してはくれない。
まして敗戦国のカネなんぞチリ紙交換以下の扱いだろう。
金銀宝石でも持ち歩くのか?
最低でも1年半、最悪80年分の食費を?
そんな金銀宝石を敗戦国の難民が持っているのか?
出エジプトの時は、エジプト人から金銀財宝を奪った設定だ。
しかし今回は敗戦だ。難民だ。命からがらだ。
だったら、まさかの、自分で耕して収穫するか?
畑は持って歩けないんだが。勿論夏は暑いし、冬は寒い。
雨の心配(降っても降らなくてもトラブルの元だ)、病気の心配。
そこまで考えたら1年半で日本まで
大引越というのは狂気の沙汰だ。
それだけ強行軍やってもトドメに中国(朝鮮)から日本まで海だ。
遣隋使や遣唐使も難破してよく死んでいる。
それよりも千年以上前に乞食集団が無事日本まで渡れるのか?
またヤハウェ君に海を裂いてもらうか?
第四エズラにすら障害物はユーフラテス河しか出てこないが。
教科書にもユーフラテス河とセットでよく出てくるチグリス河すら
第四エズラには出てこない。
要するに10部族の移動先はせいぜい今のイラクではないのか?
いや、勿論、10部族が「存在したのなら」という仮定の話だが。

よって、スタート地点、進行方向、ゴール地点、日程、ソース。
全部ボロボロだ。何ひとつマトモなものがない。
スタート地点となる古代イスラエルは捏造・お伽話。
東になんか行ってないし、
行ったとしたらパプアニューギニア確定。
しかも1年半でなんか来れる距離ではない。
頼みの綱のソースはカルト宗教から
「いらん子」認定された第四エズラ。
万が一、第四エズラが(十部族の話だけは)本当だったとしても
イラク・メソポタミアあたりに移住したような文面でしかない。

これだけ木っ端微塵に大破しても何の恥ずかしげもなく
新しいウソをつくのが日ユ同祖論信者だ。
第四エズラにすら書いていない妄想を「書いてある」と
堂々と語るあの無知と厚かましさは驚異的だ。

そこまで必死に日本とクソラエルを結びつける動機は
安倍晋三とネタニヤフが日本とクソラエルを
同盟国にした事ともつながるはずだ。
更にその先にはISIS、中東戦争、自衛隊、米軍、憲法改正、
CIA、マグナBSP、原発、放射能汚染、メガファーマ、天皇家etc.
真っ黒でドロドロの汚い話が渦を巻いている。
勿論キリスト教による世界支配・愚民化も含めての話だ。
そういう大きな渦の一環として、
下請けの孫請けのそのまた孫請けぐらいのバイト君どもが
こういう小汚いウソを垂れ流す。クソども死ね。

これでもまだ諦めがつかないかな?
例えば「シオン祭り」伝説などはどうだろうか?

日ユ同祖論信者の主張では京都の祇園祭りは
元々ユダヤの祭りで、「シオン祭り」が訛ったものだという。
それどころか「今でもイスラエルにはシオン祭りがある」
とトクトクと語る信者も多い。
調子に乗って「今ではロシュハシャナと呼ばれている。」
と得意気にユダヤ暦を語るヤツさえいる。

例えば(リンク
イスラエルでは7月1日よりロシュ・ハシャナと呼ばれる
新年礼拝がありますが、
同じ日に祇園祭は吉符入と呼ばれる祈願式から始まります。

或いは(リンク
まず、イスラエルでは7月1日よりロシュ・ハシャナと呼ばれる
新年礼拝がありますが、
同じ日に祇園祭は吉符入と呼ばれる祈願式から始まる。
それからイスラエルでは、7月10日のヨム・キプールと呼ばれる
贖罪日まで断食をしながら
神の御前で悔い改めをする神聖な日となるが、
祇園祭では同じ時期に清祓いと呼ばれる祈願式をもって、
山鉾ごとのお祓いと清めが行われる、

これもひと言で言えば、ただのウソ。はい終了。
信者どもの主張では7月17日がノアの方舟がアララト山に漂着した日。
これはいい。創世記8章4節にそう書いてある。
で、それを祝うのがシオン祭り=祇園祭りというのが信者の主張。
で、それが現在はロシュハシャナ? ウソウソw  そんなの大嘘w

まずロシュハシャナは7月ではない。
勿論ヨムキプルだって7月ではない。両方共9月から10月が正解。
例えばロシュハシャナは2014年だと9月24日から9月26日。
例えばヨムキプルなら2016年は10月12日。
参考リンク
1日や2日なら日付変更線がどうとか言い訳ができるかもしれない。
下手こいたら3ヶ月程違う。これは痛い。

ロシュハシャナに限らず、ユダヤの祝祭日は年によってズレる。
これはユダヤ教が独自の暦を使用しているせいだ。
祇園祭りが毎年ズレるなんて聞いた事が無い。
まして10月にズレるなんて聞いた事が無い。
ウン千年前の祭りを律儀に守る割には暦は忘れたのか?
伝統を守る気があるのか無いのか、随分マヌケな話だ。

"hebrew  calendar" "jew  calendar"等ぐぐれば
ユダヤの暦は多数出てくる。
内容を見比べるとサイトによって細部が違う。
Aのサイトで記載されている祭日が、
Bのサイトでは記載ナシのパターンがある。
あ!ご心配なく!どのサイトを見ても
ロシュハシャナやヨムキプルが7月にはなりませんから(笑
しかも、どのサイトにも「zion festival(シオン祭り)」は無い。
シオンと言えば「シオニズム」の語源にもなった
いかにも大事そうな場所なのに暦に出てこない。不思議だね!!
「だから今はロシュハシャナに名前が変わっていて・・・」
という主張の矛盾点は説明済。

しかもhebrew/jew  calendar だけの問題ではない。
ぐーぐる検索で「zion festival」が全然ヒットしない。
英語はクソラエルの公用語なのに。
(クソラエルはヘブライ語だけが公用語の国ではない)
実に怪しい。

とは言いつつも、決定打が無かった。
例えばあらゆる祭りが暦に反映されるとは限らない。
例えば祇園祭りだって日本の「国民の休日」にはなっていない。
いや、そもそも1ヶ月も続く祭りなので休日にしにくい。
とりあえず国家レベルでは平日。
だったらシオン祭りだってただの平日に行われるのかもしれない。
また、ぐーぐるで出る結果だけが世界の全てではない。
ヘブライ語5級の私のショボさが原因かもしれない。

ところがある日私のTLに、ユダヤ人と結婚した日本人女性が降臨した。
その人いわく「シオン祭りなんてものはありません」
「ユダヤ人も "は?" とか言ってます」
ですよねーwww  バッサリwww

該当TWのスクショを貼ってやるから額に入れて部屋に飾っておけ。





未練がましくグチグチ意味不明なカルト教義を呟く
キューピーマヨネーズが笑える。

得意げに「ロシュハシャナ」とか「ヨムキプル」とか
ウソの上にウソを塗り重ねるというのはこういう事を言う。
「証拠が無ければ捏造すればいいのに
某マリー=アントワネット風なゴリ押しカルトが日ユ同祖論だ。

最後はお約束のひと言をオナシャス。
「黒幕はキリスト教徒!」