なかなか面白い。
「モーニング」で週刊連載中。講談社。
第1話だけはオンラインで公開中→リンク
単項本は2巻まで発売中。第1巻リンク 第2巻リンク
原作=橘尚毅 漫画=汐里
漫画家の汐里というのはamazonで出てくる範囲内では
桜井汐里名義でほんの少し漫画を出しているようだ。
なんかクッソつまんなそうな漫画w
軽く検索した範囲内ではアメーバブログ(リンク)があるが
ロクなプロフィールが書いていない 。
第64回ちばてつや賞というものを受賞している(リンク)
それがどうも2013年11月。
ちばてつや賞とは「新人賞」の模様。(リンク)
すると2014年頃に漫画家デビューか。
さっきのブログタイトルが「漫画家活動はじめました」で
しかも最古の記事が2014年7月という点とも合致する。
・・・。amazonに出てる桜井汐里は何だったのか?
amazonが間違えているのか?
ガチ新人でなくてもちばてつや賞は応募できるのか?
ここがちばてつや賞の応募条件のページ。
「未発表の作品に限る」とは書いてある。
作者が新人かどうかは不問なのか?詳細不明。
橘尚毅は詳細不明。もしかしてこれがデビュー作?
私は以前から書いてるが子供ではない。
だから単純な漫画よりも色々考えさせられる漫画が好きだ。
この4Dでは4次元が大きなテーマになっている。
4次元とは何だろう?どういうものだろう?と
考えさせられる点がおもしろい漫画だと思った理由のひとつ。
もうひとつは魂とか仏教とか輪廻とかそういう話題が出てくる所。
4次元とは縦・横・奥行きに加えて4番目の方向を持つ次元だ。
人によっては4次元を「縦横奥行き」プラス「時間」と
考える人もいる。
これはミンコフスキー空間とも言うらしい。
しかしこの漫画で扱う四次元はこれではない。
この漫画で扱うのはX軸、Y軸、Z軸に加えてW軸が登場する。
ソッチの四次元だ。
この漫画の中のキャラも四次元とはどういうものか
色々考察している。
私自身も四次元とは一体どういうものか考えてみた。
ひとつのヒントは2次元や1次元を考えてみる事。
上の次元から下の次元を見るとどうなるのか?を法則化できれば、
逆に下の次元から上の次元が見えるのではないか?
ならば、3次元の我々が4次元を認識する事もできるのではないか?
そこで、ひとつめのヒント。
3次元とは縦・横・奥行きの世界である。例えば立方体。
この3次元=立方体を2次元世界に押し込むにはどうすればいいか?
3次元の存在である立方体を、
正方形のペラペラ=2次元が合体したものと解釈すれば
2次元の図形に変換できる。
次のヒント。
2次元とは縦・横の世界である。例えば正方形。
この2次元=正方形を1次元世界に押し込むにはどうすればいいか?
ひとつの方法は展開図だ。正方形を展開図にすればいい。
2次元の存在である正方形を、
直線の棒っきれ=1次元が合体したものと解釈すれば
1次元の図形に変換できる。
では、これで上の次元から下の次元に降りる事ができた。
逆に下の次元から上の次元に上がるには?
そりゃ展開図を組み立てればいい。
1次元の直線を折り曲げ、丸めて、正方形に戻す。
2次元の展開図を折り曲げ、丸めて、立方体に戻す。
ここまでは筋金入りのバカでもない限りは理解できるだろう。
さあ、では本番だ。
四次元空間の立体はどうすれば3次元空間で認識できる?
今までの理屈の延長上で考えればこれも展開図にできる。
では4次元立方体が展開されればどういう展開図になるか?
もう一度さっきの2次元→1次元
3次元→2次元の展開図を見れば共通点が見えてくる。
4次元は、X軸・Y軸・Z軸・W軸の空間である。
3次元は、X軸・Y軸・Z軸の空間である。
2次元は、X軸・Y軸の空間である。
1次元は、X軸の空間である。
それぞれの展開図を見ればどうなっているか?
3次元を2次元に展開すれば十字型=X軸Y軸状態=2次元状態。
しかもこの十字を構成するのは6つの正方形。
2次元を1次元に展開すれば直線=X軸状態=1次元状態。
しかもこの直線を構成するのは4つの直線。
ならば4次元を3次元に展開すれば?
3次元状態になるはずだ。X軸Y軸Z軸の形になるはず。
三本の直線が交差した状態だ。
しかもその三本線のクロスの構成要素が立方体のはず。
2次元を表すのに必要な(直線の)数は4=2x2
3次元を表すのに必要な(正方形の)数は6=3x2
ひとつの軸(たとえばZ軸)の存在を消す分
その軸で表されるはずだったプラス方向とマイナス方向の分
かける2が必要になる。
という事は4次元を表すのに必要な立方体は8=4x2
8個の立方体。
これがX軸Y軸Z軸の交差の形になれば・・・。
つまりこれ。なんてこったい。
こんな所で十字架が出てきやがったww
「待て。これ展開図か?」というのは3次元に囚われた思考だ。
2次元世界の住人が立方体の展開図を見れば
「これ展開図じゃないぞ?展開図ってのは
こういう正方形を直線に展開したようなものを
言うんじゃないのか?」とブー垂れている状態。
では「これが展開図である」という点は納得できたとしよう。
次の質問が曲者だ。
どうすればここから四次元型に復元できる?
これを四次元立方体に復元できてしかも
それを頭の中で認識できるなら、
それこそ四次元を認識できた事になるのではないか?
では、これも今まで同様、1次元→2次元
2次元→3次元の応用で考えてみる。
という事は今回も同じだ。折り曲げて、丸めればいい。
折り曲げて・・・?丸める・・・?
そのやり方2次元の人間がサイコロの展開図を
こうやってねじ曲げている状態。間違いだ。
そういうねじり方ではいくら頑張っても上の次元には行けない。
では、どっちに畳めばいいのか?
つまりこれは4次元空間はどこにあるのか?という問題でもある。
4次元空間が見つかればソッチ方向に畳めばいい。
では、今回も低次元ではどうなのかという点から法則性を考える。
例えば正方形を展開した直線(=1次元)はただの直線だ。
いわば数直線。X軸だけ。
2次元平面においてはX軸だけを見るというのは
Y=0と想定するのに等しい。
いかなる点もXの値が変われどもY=0という点は共通するという事。
いかなる点であれ上や下にわずかでも外れた瞬間
Yの値がゼロではなくなる。
つまりいかなる点であれY軸の動きさえすればいい。
Y軸は目の前にいるという事だ。
或いはサイコロの展開図(=2次元)。
これを畳むのはZ軸方向=第3の軸方向に畳む事になる。
このZ軸方向の特徴として2次元空間全体がZ軸方向=3次元に
接している。
2次元平面のいかなるX座標、Y座標であれ、
それらは等しくZ座標がゼロであると解釈する事ができる。
つまりいかなる座標も3次元の要素を隠し持っている。
3次元の立方体をカンナで薄く薄く、究極に薄く削ればそれが
2次元だと言ってもいいはずだ。
このペラペラの2次元を究極に細く切る事ができるなら
それは1次元になるはずだ。
ならば我々の住む3次元も究極に薄くなった4次元のはずだ。
我々の住む3次元世界はX、Y、Z座標で表す。
この座標がW座標を隠し持っていて
しかもそれが常にゼロだと解釈すればいい。
よって我々の3次元世界全体は4次元に接している。
4次元は宇宙のカナタにあるものではない。
4次元は目の前にあるものだ。
そうだ。俺がガンダムだ。いや、間違えた。俺が4次元だ。
しかもX軸、Y軸、Z軸全てプラス方向とマイナス方向がある。
だからW軸方向にだってプラス方向とマイナス方向があるはずだ。
具体的には折りたたむ方向が2つあるはずだ。
例えば1次元→2次元の場合。
左回りに折って正方形にするパターンがあるはずだ。
元の直線がX軸であるとするならば
Y軸の正方向と負方向があるという事。
2次元→3次元も同様。各正方形を上方向に起こすのがひとつ。
こうやって下方向に起こすのがもうひとつ。
これも元の平面に直交するZ軸を想定するなら
そのZ軸の正方向と負方向に畳む事ができる。
ならば四次元立方体を組み立てる時も
W軸方向は正と負の2つがあるはずだ。
各正方形、各直線が変形しない、歪まないという所もポイント。
3次元→4次元も同様。立方体が歪まない方向が2つあるはずだ。
更にもうひとつポイントがある。
1次元の住人が、直線を折って正方形にする過程を見たとする。
その直線は元の1次元平面に残っている1/4直線を除いて
消えたように見えるはずだ。
2次元の住人が展開図を折って立方体にする過程を見たとする。
その展開図は元の2次元平面に残っている正方形1個を除いて
消えたように見えるはずだ。
ならば3次元の我々にとっても4次元立方体の組立は
立方体が1個を除いて消えて見えるはずだ。
なんだそりゃ?消えた7つはどこに行くんだ?というと
それが四次元ですよw
これができた時四次元の認識ができるらしい。
ん?私?四次元立方体の復元は頭の中でもできませんけど何か?
ええ、私は「視えない」タイプですとも(キリッ
四次元立方体のイメージ図としては正八胞体というものがある。
これが四次元立方体らしい。
しかもぐぐったらこんなアニメーションgifが。
なんですかこれは?なんでじっとしてくれないんですか?
さっきのコレからどう畳めばこうなるんですか?
立方体は8個あるという触れ込みだったのに
どう見ても8個ないのはなぜなんですか?
いや、そもそも4次元を3次元に押しこむどころか2次元にまで
押し込んでる時点で無理は承知だ。
無理を承知で描けばこういう事になるらしい。
適当にぐぐってたらこんな動画が見つかったから
見ればいいと思うよ。
四次元空間を見る・触る・実感するpart1→リンク
四次元空間を見る・触る・実感するpart2→リンク
パート2の12分過ぎに四次元立方体の組立が出てくる。
あまり参考になる動画ではないけど。
え・・・。何何?今回のオチは何ですか?だと?
うるさい。タマにはオチ無しの記事を書いてもいいだろう?
最後はお約束のひと言をオナシャス。
「黒幕はキリスト教徒!」