2016年3月9日水曜日

【ネタバレ注意】knznymmmyのガンダマニア入門1

「機動戦士ガンダム Gのレコンギスタ」、通称「Gレコ」を見た。
見た感想はつまらなくもないが、面白くもない。
星で評価するなら星3つ(星5つで満点)
ちなみに星5つはエヴァ、まどマギ。
星4つはガンダム00とかコードギアス。


私はもう子供ではない。
だから色々考えさせられるアニメが好きだ。
例えば裏読みのし甲斐があるアニメが好き。

ただしGレコでも陰謀論的なホモメカシはそれなりにあった。
あと、「ターンAガンダム」と妙に似ていると思った。

例えばこれはGレコの予告編のタイトル。
これがターンAのオープニングと予告編に出るタイトル。
緑背景に白文字という全体的な配色。
背景の万華鏡的なモザイク的な雰囲気。似ている。
何もガンダムシリーズ全てがこういう色使いではない。
例えばファースト。これは予告編だがオープニングも殆ど同じ。
例えばダブルゼータ。これも予告編とオープニングが殆ど同じ。
例えばダブルオー。Gレコ&ターンA組みと比べてバラバラだ。
今回はそのあたりを書く。

「機動戦士ガンダム」は1979年に通称「ファースト」を放送。
ファーストの原作は矢立肇と富野由悠季。監督は富野由悠季。
脚本は富野自身も含めた複数名が交代で書いている。

ガンダムはガンダムシリーズ(wiki)と呼ばれる作品群がある。

それら全てが富野の作品という事ではない。
例えば私が好きな00は水島精二が監督で黒田洋介が脚本。

ターンAガンダムは1999年4月放送開始。全50話
2002年には総集編的な映画化もされた。
監督は富野由悠季。脚本は複数名だが富野は入っていない。


Gレコは2014年10月から半年放送。全26話。
こちらは監督も脚本も富野由悠季。

「ターンAとGレコが似ている」という話題は

既に言い古されたもののようだ。
今でも検索すれば多数見つかる。例1 
例2 例3 例4 例5

監督や脚本を担当した富野自身はGレコとターンAの関係を
どう考えていたのかはwikiに一部出てくる。  

公式の設定上では時系列は以下の通り。
ファーストやZの時代→1万年経過→Gレコ→ターンA
しかし放送終了後のトークショー(2015年8月)
富野が違う事を言い出してプロデューサーを慌てさせたらしい。
ファーストやZの時代→千年経過→ターンA→500年経過→Gレコ
これが富野発言の時系列(参考リンク

また、ターンAの反省を生かして作りなおしたのがGレコとか、
(Gレコの)Gルシファーが放った光は(ターンAの)月光蝶と同じ
とも言っている。

ルシファーが「光を放つ」のがポイント。
元々ルシファーとは「光をもたらすもの」の意。
その象徴は明けの明星=金星。暁美ほむらにもつながる話だ。

富野本人は自分の考える時系列と公式の設定が矛盾する点について
「それはそれでいい」「皆さんなりにガンダム全史を作ったらいい」云々と言ったらしい。
まあ、マンガごときで目くじらたてるなって話か。

順番や経過年数に異説はあるが大枠は共通している。
人類は宇宙戦争で絶滅寸前に追い込まれ
(これがファースト、Z、ダブルZ等) 
その反省として科学技術等を一部封印して生きるようになった。
技術の管理・封印も継続している。しかし組織内で意見が対立。
技術が漏れて再度兵器として使用されるようになった。
それが新たな戦争の火種となる。

・・・これがGレコとターンAに共通する大枠の設定。
そして私がGレコを見ようと思った最大の理由でもある。
Gレコにおいて、この古代の科学をまとめたデータベースは
ヘルメスの薔薇の設計図」と呼ばれている。

くっせぇぇw モロにホモメカシ。
薔薇の花がヤツらの好物だというのは何度か書いた。
例えばねこた先生も「ヤツらの本丸」として注目する
イランの国花は薔薇。(参考サイト:世界の国花
「ヤツら」の中ではおそらく四天王クラスのボスキャラと
思われるイギリス王室の象徴も薔薇。しかもイギリスの国花も薔薇。
また、まどマギでも、まどかの弓には薔薇がくっついていた。
英米系メーソンには薔薇十字なんてものもある。

ヘルメスは古代エジプトやグノーシス等
やつらにつながる話題を追いかけるとよく出てくる神様。
ネオプラトニズムとか「ヤツら」の思想・哲学の根幹にも関連。

アニメの第1話の始まり方も似ている。
両方共ロクな説明もなくいきなりモビルスーツが
宇宙から地球に降下する場面から始まる。

ターンAだとロラン=セアック(を含む複数名)。
Gレコだとラライヤ=マンディ。本名ラライヤ=アクパール。
二人共黒人だという所も共通。黒人なのに青い目
(青い目はアルビノだから黒人では珍しい)
髪の色が珍しいのも共通。
ロランは白髪(ジジイではない。設定上は17歳。
32話中盤のセリフでは「銀の髪」と言われる。)
ラライヤは緑。 アニメでは赤や青など変な髪色のキャラはよく出てくる。
しかし髪と目と肌の色だけが二人の共通点ではない。
まず、二人ともガンダムパイロットである。

ロラン=セアックは後にターンAガンダムの専属パイロットになる。

ラライヤ=マンディもガンダムパイロット。
しかしラライヤの場合は専属ではない。
そもそもGレコではガンダムは試作機。名前すら無い。
型番の「YG111」とか通称の「Gセルフ」と呼ばれる。
このGセルフには色々仕掛けがある。
ひとつにはパイロットの制限。誰でも操縦できる訳ではない。
その数少ないGセルフ適合者のひとりがラライヤ=マンディ。

また「金魚」が二人に共通するキーワード。
ロラン=セアックは地上に降り立った後川で行水をした。
その時に金魚のオモチャを流された。
それを追ううちに溺れてハイム家の娘に見つけられた所から
ストーリーが展開する。
その後もこの金魚を首にぶら下げている場面が出てくる。
余程気に入っていたのか?
17歳にもなってこんなものが好きなのも変だが
事情は特に説明無し。

ラライヤ=マンディはストーリー前半では
 記憶喪失(?)か脳障害(?)を負っていた。
マトモに会話ができる状態ではなかった。
Gセルフを見ては「G!G!」と叫び続ける等
完全にイカれていた。原因についてもマトモな説明は無し。
大気圏突入時に高高度で強引にGセルフから脱出したから
酸素不足だったのかという可能性が一部示唆されただけ。
金魚の初登場は第4話中盤。
ドニエル艦長がラライヤに金魚入りの水槽を渡している。
「宇宙に出るとそういう水っぽい物がクスリになる」という
意味不明な理由だった。
しかしラライヤは気に入ったらしい。
それ以降必要以上に金魚を持ち回り
「チュチュミ、チュチュミ」と連呼するようになった。
・・・やっぱ薬になってないんじゃね?

また二人共地球人ではない。
ロラン=セアックはムーンレース(月面居住者)。
ラライヤ=マンディはトワサンガ出身。
トワサンガは月の裏側に長年隠れていたスペースコロニー。

しかもこのムーンレースもトワサンガも地球へ帰還しようという
大規模作戦を企てている。
ロランもラライヤもその準備部隊の一員。

Gレコではその作戦名が「レコンスタ」
ちなみにレコンスタではない。
語源はレコンキスタ。しかしタイトルには濁点を入れた方が
ヒットするという富野の考えにより「レコンギスタ」となった。
(参考リンク
また同リンクによると「Gのレコンギスタ」の
Gとはガンダムでもあるがground=大地も指すとの事。
大地(=G)への帰還作戦(レコンギスタ)。だからGのレコンギスタ。

レコンキスタは歴史上、今のスペイン・ポルトガルが
イスラム教勢力の領土になっていたものを取り返す活動。
711年ウマイヤ朝がイベリア半島に侵入。
キリスト教国家と対峙する時代が1492年まで続いた。

中世ではキリスト教教会が科学を弾圧した。例えば天動説その他。
しかしイスラムは違っていた。
そのため、ヨーロッパでは科学技術が後退した。
一方イスラム勢力は科学技術を進歩させた。
そしてイスラム勢力から科学技術がヨーロッパに流入する
窓口(のひとつ)がイベリア半島だった。

まさに「Gのレコンギスタ」の世界そのものだ。

Gレコでも科学技術は封印=弾圧されている。
科学技術の発展を否定するスコード教というものも出てくる。
そしてこのスコード教がモロにキリスト教そのもの。

「やはり出てきたな」という所で今回の記事は終了。続きは次回。 

最後はお約束のひと言をオナシャス。
「黒幕はキリスト教徒!」