2016年7月18日月曜日

knznymmmyのラテン語ペラペラプロジェクト6

ではラテン語実践編・第2弾はアヴェマリア。
別名天使祝詞。
私はプロテスタントだからこれは知らない。
天使祝詞(てんしのりと)と読むのかと思ったら
「てんししゅくし」と読むらしい。
どうも「のりと」は神道用語らしい。
「自分たちは神道とは違うんだ」というプライドで
わざと違う読み方をさせている?

例えば軍隊が長靴「ながぐつ」を
わざと「ちょうか」と読ませるみたいな?

これに注目した理由は、ひとつには

アヴェマリアは多くの作曲家が残した作品だという事。
そしてもうひとつ。昔、謎のこうさくいんがいたらしい事。

なんでも昔、師匠ブログにコメ連投してた女がいたらしい。
それだけならまだしも、
そいつはわざとらしく「私はキリスト教徒ではない」と

断りをいれた上で
「天使祝詞をラテン語で唱えたらパニック障害が治った」
とか、ふかしまくっていたらしい(爆

こんなもの唱えてパニック障害が治る訳ねえだろクソビッチ
治った気がするんなら、
お前の脳味噌はまだ絶賛故障中だ。
おとなしく精神病院行ってこいw

この話はこの辺のツイート参照 リンク1(先生)

陰謀論コミュの最大の謎は、
自分はクリスチャンじゃないと言ってるのに
耶蘇教徒と変わらない思考してる人が沢山いること。
まっこうモグラ君のブログに出入りしてたりおさん
「私はクリスチャンではないですが、(中略)
ラテン語の天使祝詞を唱える事で

パニック障害が直りました。」
これ謎過ぎる現象
 


ここも似た内容 リンク2(猫2号)
”モグラさんの記事は…すべて読んでいるので、
りおさんがカトリックだと確信…りおさんのコメント…
私はクリスチャンではないですが…
ラテン語の天使祝詞を唱える事で

パニック障害が直りました。
つまり悪霊が脳を誤作動させるという

精神疾患が実際にあるのではないでしょうか。

よし、では、早速、バカをこじらせた原因と思われる
天使祝詞の原文、行ってみよう。 

ave maria gracia plena dominus tecum
benedicta tu in mulieribus
et benedictus fructus ventris tui iesus
sancta maria mater dei
ora pro nobis peccatoribus
nunc et in hora mortis nostrae
amen


とりあえず私はこれ知らないんでwiki(リンク)を見た。
どこからこんな文章が捻出されたかというと
ルカ伝1-28のガブリエルの受胎告知と
ルカ伝1-42のエリザベツの台詞との事。
最後の一文は中世に腐乱死スコ修道会のニートが追加した。


カトリックでは以下の和訳をしているらしい。 

めでたし、聖寵充満てる(みちみてる)マリア、
主、御身(おんみ)と共にまします。
御身は女の内にて祝せられ、
御胎内の御子(おんこ)イエズスも祝せられ給う。
天主の御母(おんはは)聖マリア、
罪人なる我らのために、今も臨終の時も祈り給え。

最近は「アヴェ・マリアの祈り」と称する

こういう訳もあるらしい。

アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたと共におられます。
あなたは女の内で祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、私たち罪人のために、
今も、死を迎える時も、お祈りください。

 
では、ウチの聖書に何と書いてあるか検証。

よーし、パパはりきってネストレテキストも写しちゃうぞ

ルカ伝1-28(biblia sacra vulgata)
et ingressus angelus ad eam dixit have
gratia plena dominus tecum benedicta tu in mulieribus


ルカ伝1-28(ABS)
and he came to her and said,
"hail, o favored one, the lord is with you!"
欄外に以下の注釈あり
other ancient authorities add
"blessed are you among women"

ルカ伝1-28(KJV)
and the angel came in unto her, and said,
hail, thou that art highly favored,
the lord is with thee: blessed art thou among women.

ルカ伝1-28(la bible de jérusalem)
il entra et lui dit: «réjouis-toi, comblée de grâce,

le seigneur est avec toi.»

ルカ伝1-28(nestle text)

καὶ εἰσελθὼν πρὸς αὐτὴν, εἶπεν,
χαῖρε, κεχαριτωμένη! ὁ κύριος μετὰ σοῦ.

ルカ伝1-28(口語訳)
御使がマリヤのところにきて言った、
「恵まれた女よ、おめでとう、

主があなたと共におられます」。

ルカ伝1-42(biblia sacra vulgata)
et exclamavit voce magna et dixit
benedicta tu inter mulieres
et benedictus fructus ventris tui


ルカ伝1-42(ABS)
and she exclaimed with a loud cry,
"blessed are you among women,
and blessed is the fruit of your womb!"

ルカ伝1-42(KJV)
and she spake out with a loud voice, and said,
blessed art thou among women,
and blessed is the fruit of thy womb

ルカ伝1-42(la bible de jérusalem)
alors elle poussa un grand cri et dit:
«béenie es-tu entre les femmes,

et béni le fruit de ton sein!»

ルカ伝1-42(nestle text)

καὶ ἀνεφώνησεν κραυγῇ μεγάλῃ,
καὶ εἶπεν εὐλογημένη σὺ ἐν γυναιξίν,
καὶ εὐλογημένος ὁ καρπὸς τῆς κοιλίας σου.

ルカ伝1-42(口語訳)
声高く叫んで言った、「あなたは女の中で祝福された方、

あなたの胎の実も祝福されています。 

ふむ。テキスト的な捏造は無さそうだ。
では、文法解釈その他。
今回からかなり略した書き方にする。
例えば名詞とは書かない。「名」とのみ書く。
動詞は「動」、主格は「主」、形容詞は「形」その他。
能動態は「能」とすら書かない。
能動態とは要するに普通の文章なのだから。
同じ理由で直説法も「直」とすら書かない。

また、こういう書き方をするからこそ、
私は半過去というフランス語の用語を使う。
半過去は「半」という省略した書き方ができる。
一般のテキストにありがちな「未完了過去」だと
省略すると「未」だ。これでは未来形と紛らわしい。
「未完」にしても「未来完了」と区別がつかない。
「未過」にすると未来か過去かキレの無い名前になる。
しかも、せっかくなら一文字で統一したい。
だからフランス語文法を持ちだした。 
単語意味文法的解説
ave(挨拶)動 命 現 2単
mariaマリア名 女 呼 単
gracia恩寵名 女 奪 単
plena〜で満ちた形 呼
dominus名 男 主 単
tecum汝とともにte(名 奪 単) + cum(前)
benedicta祝された形 女 主 単
tu代 主 単
in〜の中で
mulieribus名 女 奪 複
benedictus祝された形 男 単 主
fructus果実(胎児の比喩)名 男 単 主
ventris腹 胎名 男 属 単
tui汝の形 属 単
iesusイエズス男 主 単
sancta聖なる形 女 呼 単
mater名 女 呼 単
dei名 男 単 属
ora祈れ動 命 現 2単
pro〜のために
nobis我ら代 奪 複
peccatoribus罪人名 男 奪 複
nunc
hora名 女 単 奪
mortis死の名 女 属 単
nostrae我らの代 女 属 単

さて、では検証編。最初のアヴェマリアとは何か?
2010年のカトリックの訳では、諦めてしまって
「アヴェマリア」としか書いていない。
文語訳では「めでたし」 

文法的にはこれは命令文であるが、
何かを命令している訳ではない。
慣用的な表現で挨拶として用いられるとの事。
挨拶で・・・。おめでとう・・・。
・・・つまりこれ?
状況次第では「万歳」とも訳できるらしい。

続いてmariaはいいとして
「教会ラテン語への招き」p92に面白い指摘があった。
ラテン語で海はmare
「平塚ベルマーレ」のあの「マーレ」だ。
この「海」複数形の主格と対格がmariaになる。
元々マリアと海はつながりがある。
例えば海星高校がどうとかステラマリスとか
そういう話題は私を1年以上フォローしている人なら
1回は見ているはずだ。参考→ wiki「海星」
やっぱりマリアもくさい。
ただのビッチな訳がないとは思っていたが
まだまだいじくり甲斐のある女だ。

次。gracia グラツィア もしくは グラキア
これは戦国時代のキリシタン時代には
ポルトガル語のgraça=グラサがそのまま採用された。
但し発音は多少訛って「がらさ」と言っていたらしい。
これが細川ガラシャの名前の由来。
何しろガラシャは洗礼名だ。本名は明智玉。
もちろんこいつはバテレン。

それからdominus 一般には「主(しゅ)」と訳される。
しかしこの単語も「教会ラテン語への招き」p94で
面白い指摘がなされる。
「家」を意味するdomusとつながりがあるというのだ。
domusは一戸建ての家を意味するが
大邸宅的なニュアンスもあるとの事。
家を支配するから「主」だとの事。
ほう・・・?どこかのバアルも「高き館に住まう主」
という意味だったと思うんだが。例えばバアルゼブル。
これは気のせいかな? 

さて、では最後にアヴェマリアのつべ動画を紹介しよう。
これを見たらパニック障害が起きるという伝説の歌だw
パニック障害が起きたらガチKGBまで連絡すればいい。
書類選考と水着審査だけで診察してやる。
保険は効かないからそこは要注意。
あとブス厳禁 ←ここ大事 オッサンお断り ←常識
これは歌詞をあまりアレンジしていない版。
しかも歌い方がかなりシンプルでグレゴリオ聖歌っぽい。
結構古い歌い方ではないかと思われる。
で、やっぱり、Gレコのスコード教の場面っぽいでしょ。
だからやっぱりスコードはカトリック。
これは多少歌詞をいじっている版。
ただ、歌詞が画面上に出るので比較的確認しやすいかと。

最後はお約束のひと言をオナシャス。
「黒幕はキリスト教徒!」
みかん、いや、未完。 

0 件のコメント: